学校概要

校長挨拶

~ようこそ北海道富良野高等学校のウェブサイトへ~

北海道富良野高等学校長 岡 本 浩 一

   北海道富良野高等学校のホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。

 北海道のアルプスといわれる芦別岳と、噴煙たなびく雄大な十勝岳連峰に囲まれた北海道の真ん中(おへそ)のまち、富良野市にある本校は、大正15年に富良野実科高等女学校として開校し、その後の統合などを経て、今年で創立99年を迎えます。これまで輩出した2万6千名を超える卒業生は、北海道はもとより、国内外の様々な地域でその力を存分に発揮し、活躍しています。

 平成25年には単位制を導入し、富良野地方5市町村の中心を担う高校として一歩一歩歴史を刻むとともに、校訓「誠実和敬」のもと「誠実で優しい心をもち、物事にひたむきに取り組み、自主的で創造的な人づくり」を目指して、地域に貢献できる人材の育成に努めています。

 特に、普通科単位制のメリットを最大限生かし、生徒の興味・関心や進路希望に応じた多くの選択科目を開設し、富良野の自然を探索し研究する授業などの体験型授業や、演劇のプロを非常勤講師として招き、「身体表現」や「コミュニケーション実践」、「社会につながる演劇」などの演劇の手法を取り入れた授業などもあります。

 また、少人数指導や習熟度別指導を多く取り入れるほか、国公立大学や難関私立大学受験を目指している生徒がお互いに切磋琢磨して学習効果を上げることができるよう「進学優先クラス」を開設するなど、進学指導にも力を入れています。

 さらに、本校では、伝統的に生徒が自主自律の精神で様々な行事を企画運営するとともに、文武両道の精神のもと、9割前後の生徒が部活動に加入するなど、多くの生徒が生徒会活動や部活動に積極的に取り組み、高校時代にしか味わうことができない充実した学校生活を送っています。

 こうした取り組みを行う本校では、教育目標として、次の4つを掲げています。

◎知性を深め、真理を探究する人を育てます

◎豊かな心を養い、新しい文化を創造する人を育てます

◎自立する心を持ち、誠実に社会に貢献する人を育てます

◎郷土を愛し、国際的な視野を立つ人を育てます

この教育目標を実現するため、これまで以上に教育活動の充実に努め、生徒や保護者の皆様はもとより、地域の方々の期待に応える魅力ある学校づくりに努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。



校章・校訓・制服

校章
雪とペンとによってかたどられ、雪はその清純にして純白な北国若人の信条を象徴し、ペンはその心の発するところ真摯にして謙虚なる学研の姿を象徴したものです。
校訓 「誠実和敬」

校訓は、吉井正男初代校長(昭和25~27)によって「茶道の利休の精神”和敬静寂”を原点とし、よく和して敬する事が人間として生きうるうえで原則である。また、誰もが誠実に生き他を敬し、他を認め、仲良く生きることが人間としてのあり方と思う」という考え方から制定されました。
制服
左側が夏季略装、右側が正装
○正装 入学式・卒業式には必ず正装で出席すること
男子 本校指定ジャケット・ネクタイ・シャツ・スラックスを着用すること
女子 本校指定ジャケット・ネクタイ・シャツ・紺色スカート(スラックス)を着用すること。スカート着用の場合は、黒もしくは紺淡色のハイソックスを着用すること。ただし、防寒対策として肌色のストッキングを着用することを認める。
○夏季略装
プルオーバーのシャツ着用を認める。
長そでシャツのノーネクタイを認めるが、シャツの裾は必ず入れること。
他は冬服の着用に準ずる。
○冬季略装
ネクタイは必ず着用し、シャツの裾は必ず入れること。
校内でのジャケットの脱着は自由とする。
スカート着用の場合、防寒用として黒もしくは肌色ストッキングの着用を認めるが、肌色ストッキング着用時は黒もしくは紺淡色のハイソックスを着用すること。
女子スカートは腰のバックルが見えるかたちで着用すること。
チェック柄替スカートの着用は入学式・卒業式意外に限り着用を認める。

富良野高校校歌について

昭和28年校歌制定の経緯
 昭和25年に北海道立富良野高等学校(旧制中学校から転換した男子校)と北海道立富良野女子高等学校(旧制女学校から転換した女子校)が統合したが、統合した学校には校歌がなかった。
 応援歌は、生徒から歌詞を募集し、当時の音楽の先生が作曲して25年秋に完成していた。この年の旭川地区秋季野球大会で富良野高校が見事優勝したが、校歌がないので生徒全員で応援歌を歌ったことがきっかけとなり、校歌制作委員会が設けられた。26年春になって、北海道文化賞を受賞した記念に鳥沼公園に歌碑が建立された元鳥沼小学校長で全道的にも有名な歌人であった小田観蛍氏が、除幕式の帰りに本校に立ち寄って全校生徒に講演をされた。このことが縁となって小田観蛍氏に校歌の歌詞を依頼することになった。鳥沼小学校以外にも下富良野や中富良野の小学校で勤務されていた小田氏は「富良野高校は富良野地方の文化の中心であり、自分にとっても縁の深い土地であるので、後世に残して悔いの残らない立派な歌を創作したい」との思いから一年以上の歳月をかけ、最後は山小屋に一週間籠もるほどの情熱を傾けて詩を作られた。
 校歌制作委員会は、この詩にふさわしい曲をということで、日本音楽会の重鎮であり「海ゆかば」等の作曲でも有名な東京音楽学校(現東京芸術大学)教授の信時潔氏に27年秋に作曲を依頼した。28年2月に曲が完成し、28年3月の第3回卒業式に全校生徒で合唱して披露された。
<作詞者> 小田 観蛍 (おだ かんけい)
1886-1973 大正-昭和時代の歌人。明治19年11月7日生まれ。昭和48年1月1日死去。86歳。本名 哲弥。岩手県宇部村(現久慈市)に生まれ、1900(明治33)年両親とともに小樽に移住。奥沢小学校の代用教員となり、1951(昭和26)年札幌短期大学教授にいたる50年余の教員生活を送る。1902(明治35)年頃より和歌、美文等を創作し、「文章世界」に投稿を始める。1909(明治42)年には富良野の小学校に勤務。1925(大正14)年庁立小樽中学校教員としてふたたび来樽。1930(昭和5)年には短歌結社誌「新墾」(にいはり)を創刊する。70年に及ぶ長い歌人生活に対して、日本歌人クラブ名誉会員、第1回北海道文化賞、北海道新聞文化賞受賞、第1回小樽市功労者(教育文化)表彰。
<作曲者> 信時 潔(のぶとき きよし)
大阪府出身。明治20年生まれ。大阪の市岡中学を経て、東京音楽学校器楽部および研究科器楽楽部でチェロを学び、後、同科作曲部に移り、助教授、教授を勤めた。同校の本科作曲部(現東京芸芸術大学音楽学部作曲科)創設に尽力し、昭和40年、死去(77歳)。主な作品には、交声曲『海道東征』、歌曲集『沙羅』、戦時歌謡(国民唱歌)『海ゆかば』、ピアノ組曲『木の葉集』、合唱曲『紀の国の歌』、『鎮魂頌』などがある。戦前戦後を通じて学校の音楽教科書の編纂や監修にも力を注いだ。校歌・社歌・団体歌等の作曲も数多く手がけ、生涯で少なくとも1000曲以上を数える。
歌詞とその意味
(校長が生徒に説明するために作ったものです)
歌詞
意味
1 大空劃り並みよろふ
  山は青山火噴く山
  その静けさと雄々しさを
  仰ぐあけくれ、若人の
  時を貴む学び業
  いかなることかならざらむ
大空に線を引くように並び連なっている山
山々はいつもは青々とした山だが、時には噴火して火を噴く山でもある
その静かで堂々とした姿を
朝晩、仰ぎ見ながら
時間を惜しんで学問に励む若者たちには
どんなことでも 不可能なことはない


「劃る」=線を引いて分ける、「画」に同じ。
「並みよろふ」=並び連なる、斎藤茂吉第二歌集『あらたま』の「朝あけて~」の歌の「竝みよろふ山」より引用か。
「いかなることか ならざらむ」=反語、どんなことでもできないことがあろうか、いやできないことはない)
2 海原目ざし流れゆく
  川は一白緑の野
  そのはるけさとすがしさに
  養ふこゝろ、若人の
  けがれを知らぬ不壊の玉
  いかなるときもはぐゝまむ
海を目指して流れていく川
川の水面は一面白く輝き、緑の野の中を流れていく
その遙(はる)か遠くまで流れていく雄大さとすがすがしさに
若者たちの心は養われていく
穢(けが)れを知らず、固く壊(こわ)れることのない美しい宝石のような精神を
どんなときも 育(はぐく)んでいこう


「一白」=一面に白いこと、まっしろなこと。もとは陰陽道の九星の一つ。
「はるけさ」=遙かに遠くまで続く様子。
「不壊の玉」=堅固で壊れない宝石。
3 み国の内外おもふとき
  咲かせむ文化和ぎの花
  そのうつくしさ目あてにて
  さゝぐる誠、若人の
  かたむけつくす世の務
  いかなることも成し遂げむ
国の内外に思いを巡らせて
豊かな文化と平和の花を咲かせよう
その文化と平和の美しい姿を目標にして
誠実に努力を重ねる若者たちは
社会での責務を果たすことに全力で取り組み
どんなことでも 成し遂げるだろう


「み国」=国、国家の尊称。
「和ぎの花」=「和ぎ」は、なごやかで穏やかな心情や情勢。ここでは「文化」と対で「花」にかかることから「平和」と理解した。
「目あて」=目標、目印。
「世の務」=世の中での役割、責務。
「かたむけつくす」=精神を集中し全力を尽くす。

教育目標

20世紀から21世紀への時の流れは「物質的・経済的豊かさを求める時代」から「精神的・人間的豊かさを求める時代」への移行です。新世紀を迎えた今、心豊かな人材の育成こそが、教育理念の根幹であると、私たちは考えます。

これからの人類に求められることは、常に課題意識を持ち、地域から祖国を、さらに地球全体を見据え、一人一人が何をなすべきかを認識して、その課題解決に努めるとともに、新しい社会・文化を創造することです。このような力を持ち、健全な自己実現を果たすことのできる有為な人材を育てることが、私たちの責務です。

その教育の実現のためには、学校が平和であり、そこには夢や理想を追うことのできる自由な校風が息づいていなければなりません。

誠実で優しい心を持ち、物事にひたむきに取り組む姿勢は、富良野の子供たちの美風です。私たちは、この地にしっかりと根ざしながら、この資質の一層の伸長に努め、自主的で創造的な人づくりを進めるために、次の『教育目標』を設定します。

知性を深め、真理を探究する人を育てます

豊かな心を養い、新しい文化を創造する人を育てます

自立する心を持ち、誠実に社会に貢献する人を育てます

郷土を愛し、国際的な視野に立つ人を育てます

令和6年度 スクール・ミッション

○ 生徒の興味・関心、進路希望等に応じて柔軟に教育課程を編成し、個々の進路実現に向けて必要な能力や態度を身に付けた生徒の育成

○ 個々の生徒の特性等に対応した学習指導及びキャリア教育を通じて、主体的な進路の選択決定をするための資質・能力を身に付けた生徒の育成

○ 富良野地域の教育資源を活用した特色ある教育活動を通じて、高い志とグローバルな視野をもって誠実に地域や社会の将来に貢献する人間性豊かな生徒の育成

3つの方針(スクール・ポリシー)


育成を目指す資質・能力に関する方針

<本校で身につけさせたい10の力> 

①基礎力(言語・情報・数量に関するスキル)思考力  ③表現・発信力

④課題発見解決力 ⑤自己・他者理解力 ⑥自律的活動力  ⑦社会参画力

⑧実践力  ⑨人間関係形成力  ⑩コミュニケーション力

○教育課程の編成及び実施に関する方針

・単位制の趣旨を生かして、生徒の多様な学力や進路希望に応じた教育課程やキャリア教育の充実を図ります。

・生徒の学習意欲を喚起し、主体的に学ぶことができるよう主体的・対話的で深い学びや探究的な活動の充実、ICTの積極的な活用を図ります。

・地域の教育力や環境を生かした富良野らしい教育の充実を図ります。

○入学者の受入れに関する方針

・自分の進路実現に向けて意欲的に勉学に励む生徒

・学業との両立を図り、失敗を恐れずに主体的に部活動や生徒会活動などにチャレンジする生徒

・基本的生活習慣を身に付け、規範意識をもって行動する生徒

    各種取り組みについて

    令和2年度教育課程研究指定事業(令和2年度)


    小中高等学校英語教育推進事業(令和2年度)


      アクセス

      北海道富良野高等学校
      〒076-0011 富良野市末広町1番1号 (Google Mapで見る)
      Tel:0167-22-2174 / Fax:0167-22-2175
      市内からのアクセス
      • 富良野駅から徒歩12分
      • ふらのバス 西達布線・麓郷線「富良野高校」下車1分(路線バス時刻表

      徒歩、自転車通学、JR富良野線、JR根室本線、西達布・麓郷方面バスのほか、占冠村営バスでの通学が可能です。

      学校評価結果

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